

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

ちくま新書 582
著者/訳者名 梅田望夫/著
出版社名 筑摩書房 (ISBN:4-480-06285-8)
発行年月 2006年02月
サイズ 249P 18cm
価格 777円(税込)
私もインターネット業界の端くれに属しているので読んでみました。
最近インターネット(ウェブだけですが)で起こっていることがわかりやすく書かれており、内容はかなり実感に近いので、普段考えていること・感じていることをうまくまとめてもらった気がします。ただ、ネットの全てについて触れているわけではなく、著者自身が言うように楽天的に書かれていますので、そのつもりで読むといいでしょう。
私にとっては、いろいろと実感を伴って考えさせられる良い本です。
良い本である反面、日頃感じている不安のようなものも助長された気がします。
みんなグーグルを称賛しすぎ、依存しすぎなんじゃないの?ということです。
確かに便利だし、ここまで成長したことはすごいとは思うんですが、調べ物させるとグーグルでちょっと検索しただけで答えを見つけた気になっている(もしくは「わからない」と言い出す)人がいるんですよねぇ。しかも得体の知れないホームページとかブログの記事を取り上げて。
偽メールで辞職した議員さんを笑えません。
まぁ、そういうのはただの情報リテラシー不足だったりしますが。
本書でいうところの、「世界政府が開発しなければならないはずのシステム」や「ウェブ上での民主主義」がどうも胡散臭いのです。行くところまで行ってしまうと、「グーグルで検索できない情報は世界に存在しない」ということになりそうな。
現実に、グーグルは中国での検索を制限し、反体制的なページは検索できないようにしています。まぁ、グーグルだけじゃないんだけど。
中国政府の情報管理に協力、米ネット企業への批判強まる
NIKKEI NET 2006/2/11
これはグーグルにとっても意に沿わないことでしょうが、検索アルゴリズム以外に恣意的な検索結果を提供することはどうかと思います。
グーグルCEO、中国市場開拓に意欲・表記は「谷歌」
NIKKEI NET 2006/2/11
何でもかんでも検索できないとダメと言う訳ではないのですが、グーグルの意のままというのが気にいりません。それもまた自分自身がグーグルに依存していることに他ならないのですが。
おまけのようなことですが、第六章に以前読んだ『決断力』(羽生 善治著)の内容が一部紹介されています。あらためて読んで、そういうことだったのね的に再発見できました。